未成年者でも危険?包茎のリスクと手術の要否を判断する年齢について

未成年の包茎について

男子の学生服

男性は、生まれた時は誰しもが包茎の状態です。
幼少期から思春期にかけて包皮が剥けてゆき、最終的には完全に亀頭が露出した状態へと成長していきます。

 

しかしながら、包皮が癒着している等の理由から正常に包皮が剥けないことがあります。これが所謂「真性包茎」と呼ばれる種類の包茎です。
一方で、子供の包茎は放置しておいて問題ないといった文献も多く目にします。

 

未成年の包茎は何歳までが正常で、何歳以降で対応すべきなのかについて解説します。

 

一般的な成長過程

天使の彫刻

新生児でほぼ100%・1歳の時点で約80%・5歳では約60%の割合で真性包茎であると言われています。
乳幼児であってもペニスは勃起することがあり、勃起時に包皮の内側が露出することで徐々に包皮と亀頭の癒着が剥がれてゆきます。

 

3歳ごろになると包皮の内側で炎症を起こすことがありますが、幼児期であれば問題が出た都度、小児科等で治療を受ければ問題ありません。
なお、海外では宗教上の理由から幼児期に包皮を切除する文化(割礼)がありますが、医学的には新生児や乳幼児のうちに包茎手術をする必要はないと考えられています。

 

中学生剥ける男性が大半

一般的には思春期(中学生から高校生)で自慰行為を覚えます。
自慰行為や入浴の際に意識して包皮を剥くようになることから、大半の男性がこの頃に完全に皮が剥けるようになります。

 

この時点でもなお全く剥けない場合は包皮と亀頭が癒着してしまっている可能性がありますので、一度医師の判断を仰いでみても良いかもしれません。
亀頭や陰茎の成長に伴い徐々に包皮が少なくなっていき、成人した頃には3割程度の男性がズル剥けの状態となっています。

 

 

真性包茎は要注意

皮が剥きづらいソーセージ

仮性包茎であれば皮を剥いて洗うことで清潔が保てますが、真性包茎の場合は溜まったゴミや恥垢を洗い流すことができず、炎症を引き起こす危険性があります。
また、精液・尿・汗などが恥垢となり、放っておくと性病やガンを引き起こすリスクも高まりますので、真性包茎の場合は特に注意が必要です。

 

さらに、高校生ごろになると性行為の機会があるかもしれませんが、恥垢が溜まった状態での性行為ではパートナーも危険です。
「射精ができるようになったが、自力では皮を剥ける気配がない。」
このような状態であれば包茎手術を検討してみても良いでしょう。

なお、少しでも剥ける場合は徐々に剥けるようになる可能性が十分に残されています。
病院やクリニックに抵抗がある方は、まずはご自身でトライしてみても良いでしょう。

 

仮性包茎への対応

赤のエクスクラメーションマーク

日本人の7割は仮性包茎と言われています。
遺伝的要因ですので、残念ながら努力をしてもズル剥けにはなれません。
20歳になった時点で仮性包茎であれば、時間の経過とともに自然に治るという可能性はほぼ無いでしょう。

 

「性行為を繰り返す又はトレーニングなどでぺニスが大きくなり仮性包茎が改善される」というケースもあるようですが、これらはあくまでも例外であり、よほどのことが無い限りは急激な成長は見込めません。

 

もしも包茎を改善するのであれば、何らかの治療を受けるしかないでしょう。
もちろん、医学的には日々の入浴等で亀頭を清潔な状態にしておけば全く問題ありません。

 

  • 高校を卒業する頃になっても包皮が全く剥けない
  • 少しは剥けるが、無理矢理剥がすのは怖い
  • 頻繁に炎症を起こしてしまう

といった事情がある場合、未成年であっても一度医師の診断を受けることをお勧めいたします。

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