日本と世界で包茎手術に対する意識がどのように異なるのかを調査しました。

世界の包茎事情

包茎に対する意識は、国や地域によって大きな差が見られます。
日本では「包茎であること」「包茎手術を受けること」が恥ずかしいと考える方が多く見受けられますが、世界的には包茎手術は当たり前という認識です。
国によってどのような違いがあるのか、是非チェックしておきましょう。

 

宗教的な理由

イスラム経典のコーラン

ユダヤ教とイスラム教では、信仰の一環として子供の包皮を切除する文化があります。
これを「割礼」といい、99%がイスラム教徒であるトルコでは、ほぼ全ての子供が幼少期に包茎手術を受けていることになります。

 

また、キリスト教にも割礼の文化がありますが、現在では割礼を行うかどうかは完全に個人の自由となっているようです。
宗教を理由に包茎手術をする人の割合は国ごとで様々です。

 

古来の文化

エジプトの壁画

アフリカやエジプトなど、古来の風習として包茎手術が行われる国もあります。
「集団規範」「通過儀礼」といったように国によって理由は様々ですが、最も大きな理由は少ない水で清潔を保つためと言われています。

 

これらの理由で包茎手術が行われるケースは減ったように思えますが、伝統を守る目的で今もなお風習として包茎手術を受ける男性は一定数存在します。
成人の儀式として、包皮の切除をするという部族も多いようです。

 

ヨーロッパの事例

ヨーロッパの地図

ヨーロッパはキリスト教の信仰者が多い上、1800年から1900年にかけて自慰行為を抑制する目的で包茎手術が広く普及したため、多くの人が包茎手術を受けています。
イギリスをはじめとしたヨーロッパの先進国が包茎手術をリードしてきましたが、仮性包茎なら衛生上は問題ない・自慰行為による適度な射精は健康上のメリットがあるといった考えが一般的になったことで、人々の意識が大きく変わります。
包茎手術を受ける男性が激減し、現在では機能面に問題が無ければ放置している方が大半です。

 

ちなみにヨーロッパはヌーディストビーチや全裸&混浴の大衆浴場が存在するなど、体型や生殖器の形状を気にしない傾向が見られます。
このようなヨーロッパならではの価値観が、包茎手術が普及しない要因かもしれません。

 

アメリカの事例

アメリカの自由の女神

アメリカは、イギリスの植民地から戦争を経て独立したという歴史があります。
そのため、独立した当時はヨーロッパの文化や価値観が強く、前述した「自慰行為は頭が悪くなる」という考えが根付いていました。

 

現在ではそのような考えは一切ありませんが、そのころの名残で今もなお包茎手術が盛んに行われており、多くの男性が包茎手術を受けています。
なお、アメリカは多民族国家であり、宗教や伝統上の理由から手術を受けるという方も多く存在します。

 

このように、アメリカという国家の性質も相まって、包茎手術に対して寛容な姿勢を見せていると考えられます。
一時期は子供の時に包茎手術をする傾向にあったようですが、新生児や乳幼児への手術は医学的にリスクが高いことが分かり、現在では思春期や成人後に手術を受けるのが一般的です。

 

韓国の事例

韓国国旗の風車

韓国では、朝鮮戦争をきっかけにアメリカから伝わった文化で包茎手術が広がりました。
その後も包茎手術が当たり前のものとして普及し、10代後半から30歳にかけて8割の男性が包茎手術を受けていると言われています。

 

韓国人は「包茎は恥ずかしい」という考えがあり、美容目的で包茎手術を受ける男性が多いようです。
大人へと成長を遂げる通過的儀式として包茎手術が定着しているのではないかと考えられます。

 

包茎手術=恥は日本だけ?

国や地域によって理由は異なるものの、包茎手術を受ける行為自体が恥ずかしいと考えるのは少数であると言わざるを得ません。

 

ヨーロッパ諸国では、一時期に比べて包茎手術の需要こそ減少してはいるものの、手術を受けること自体を否定してはいません。
手術を受けるのも受けないのも自由であり、包茎であることも一つの個性であると認識しているためです。

 

宗教や伝統・歴史は異なりますが、世界的に見ると包茎手術は私たち日本人が思っている以上に浸透しています。
「包茎が恥ずかしい」「包茎手術を受けるのは恥ずかしい」といった考えは捨て去り、ご自身の価値観にしたがってみてはいかがでしょうか。

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